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矯正治療でアデノイド顔貌を改善!見た目も呼吸法も変えるポイント

監修:歯科医師 高島光洋


ピンクのバラの花束を持っている女性の横顔

「アデノイド顔貌」は、特徴的な顔つきだけでなく、出っ歯や上顎前突など口腔内にも影響を及ぼします。中耳炎やいびきなど全身への影響が出ることも少なくありません。しかし、ご自身やお子さんがアデノイド顔貌かどうかを自分で判断することは難しいものです。今回は、アデノイド顔貌の原因や特徴、治療方法、費用について解説します。

アデノイド顔貌って何?

鼻から喉に繋がる部分にあるリンパ組織のことをアデノイドと言います。体内への細菌やウイルスの侵入を防ぐ役割があります。

細菌やウイルスから体を守るための免疫機能が過剰作用すると、アデノイド肥大が起き、気道が狭くなり鼻腔を塞いでしまいます。その結果、口呼吸になりやすいです。

口呼吸が習慣化することで、口周り・歯並び・顔貌に影響を与え、「アデノイド顔貌」と呼ばれる特徴的な顔つきになることがあります。

アデノイド顔貌の特徴

  1. 顎が小さい:アデノイドによる口呼吸で、下顎の発育不全が生じる
  2. 出っ歯:下顎の発育不全が原因で、相対的に上顎が出ているように見える
  3. 面長:口呼吸が習慣化することで筋肉がたるみ、面長な印象になる
  4. 下唇が厚い:顎が小さいことで下唇が下に引き伸ばされ、下唇が厚く見える
  5. いびき:顎が小さいことで、仰向け状態だと舌が喉に流れ、気道が圧迫される

その他にも

  • 鼻がつまりやすい
  • 中耳炎になりやすい
  • 二重顎になりやすい
  • 口呼吸により、虫歯・歯周病のリスクが高まる
  • 歯列不正
  • 発音に影響が出る

などの特徴も挙げられます。

<アデノイド顔貌の検査方法>
上咽頭ファイバースコープ・後鼻腔検査などの内視鏡検査をし、アデノイド肥大の有無を確認します。さらに詳しく調べる場合は、側面エックス線検査を実施します。

矯正歯科のみでなく、耳鼻咽喉科の受診が必要な場合も多いです。

アデノイド顔貌の原因

幼少期はアデノイドが大きくなりやすいですが、成長とともに免疫が高まり、アデノイドは徐々に小さくなります。
しかし、中学生以降もアデノイドが大きいまま残ってしまうことがあります。また、先天的にアデノイドが大きい場合もあります。

アデノイドが大きいと、口呼吸が習慣化しやすく、口から細菌・ウイルスが入り、さらにアデノイドが肥大します。口呼吸を常に行うことによって、口周りの筋肉が緩んでしまい、アデノイド顔貌に繋がるといわれています。

また、口呼吸が及ぼす影響はアデノイド顔貌だけではありません。

細菌やウィルスが体内に侵入しやすくなることで、感染症やアレルギーのリスクが増加したり、口内が乾燥することで虫歯や歯周病になりやすくなったりもします。
そのため、呼吸は口ではなく鼻で行うことが望ましいです。

アデノイド顔貌の改善は矯正治療で

口呼吸から鼻呼吸に移行させるためには、

●口周り・舌の筋肉を鍛えるトレーニング
●耳鼻咽喉科の受診も並行し、抗生剤・点鼻薬を用いた治療

などが必要です。
症状がひどい場合や慢性化している場合は、アデノイドを切除する方法もあります。

また、インビザラインを用いたマウスピース矯正も、アデノイド顔貌治療に効果を発揮します。
成人は顎骨の成長が止まっているため、口呼吸を治しただけではアデノイド顔貌のそのもの変化までは望めません。しかし、歯列矯正を行うことで口周りの変化・改善が可能で、印象の変化が十分期待できます。

咬み合わせや上顎前突等の歯列不正を伴いやすいアデノイド顔貌の人には、歯列や咬み合わせだけではなく見た目も良くなるため、治療の選択肢に入れることをお勧めいたします。

また、矯正治療だけでは改善が見込めず、顎骨体移動治療等の外科手術を行う場合もあります。
外科手術なので、治療作用も効果も高いですが、歯列矯正よりも費用が高額になる、入院を伴う、ダウンタイムが半年程ある、などのデメリットもあります。

矯正治療のメリット

先述したとおり、アデノイド顔貌は口呼吸が習慣化する傾向があります。特に、上顎前突の場合、上顎が突出していることで余計に口が閉じづらくなってしまいます。

歯科矯正を行なって歯列不正を改善すると口が閉じやすくなるため、結果として、口呼吸から鼻呼吸へ誘導しやすくなります。

歯列不正と口呼吸、両者の改善が歯科矯正では可能なのです。

インビザラインを用いた治療であれば、見た目も食事の面の問題も心配なく治療を行えます。

<インビザラインのメリット>

  • 目立ちにくい
  • 取り外しが可能なので食事や歯磨きがしやすい
  • ワイヤー矯正に比べて痛みを感じにくい
  • 金属アレルギーの心配がない
  • 口内炎等の口腔内トラブルがワイヤー矯正より起きにくい

治療期間は1~3年、費用は一般的に50〜100万円程です。
(どちらも年齢や症状の程度、医院によって異なるため、詳しくはかかりつけの医院にお問い合わせください)

治療の保険適用について

ワイヤー矯正治療やインビザラインによるマウスピース治療など、矯正治療は日本では健康保険の適用外です。

しかし、顎骨の大きさ・位置・形が著しく異常で、咬み合わせなどに問題が生じる顎変形症と診断され、外科矯正治療として手術を行う場合や、厚生労働省が定めた特定の条件に当てはまる場合に限り、健康保険が適用されます。

保険適用の対象なのか気になる方は歯科医院にご相談ください。

アデノイド顔貌が気になったら、まずはご相談を

歯科矯正を行なって歯列不正を改善すると、口が閉じやすくなり、口呼吸から鼻呼吸へ誘導しやすくなります。アデノイド顔貌の改善、そして、虫歯や歯周病のリスク、全身への悪影響などの予防も期待できます。

インビザラインによる歯科矯正なら、見た目を気にすることなく矯正可能です。

当院では、無料カウンセリングを随時受け付けております。お気軽に足を運んでいただき、まずはカウンセリングでご心配点や、疑問点などお聞かせください。

それでは、あなたからのご相談をお待ちしております。

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